こんにちは!おかもんです。
さて、先日YouTubeを見ていたんですが、
オススメに気になるニュースが流れてきましたね。
その内容というのが、
ルシアンホールディングスという会社が、大規模なM&A詐欺事件を引き起こしたとのことです。
このニュースでは、老舗の納豆業者についてフォーカスされてますが、
ルシアンHDは、この会社の他にも37社もの中小企業が被害に遭い、
総額10億円以上が搾取されたとのことです。
まぁ、詐欺の中身としては、
投資におけるポンジスキーム詐欺と似ているのですが、
なんと、この詐欺事件に大手のM&A仲介業者が絡んでるようで、
調べれば調べるほど、
闇の深い案件となってますね…。
ということで、今回は、
- ルシアンHDが起こしたM&A詐欺の概要
- M&A仲介業者の深すぎる闇
について解説していきます。
今回の件は投資詐欺にも通じる点が多々あるので、
最後まで読んでいただける幸いです。
まずは、M&Aの基本から押さえていきましょう。
M&Aとは「Mergers and Acquisitions」の略で、日本語では「合併と買収」を意味します。
簡単に言えば、会社と会社が一緒になったり、ある会社が別の会社を買ったりすることですね。
よくニュースなんかだと、
有名企業がM&Aを行ったなんてことが報じられますが、
直近だと、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収とかですね。
なにもM&Aは大手の有名企業だけがするものではなく、
むしろ中小企業同士で行われることがほとんどだったりします。
中小企業がM&Aを選ぶ理由
では、なぜ中小企業がM&Aを選ぶのでしょうか?
主な理由は以下の3つです
- 後継者問題の解決
- 事業や従業員の雇用の継続
- 経営者の引退資金の確保
特に日本では、少子高齢化の影響で後継者不足が深刻な問題となっていて、
中小企業庁の調査によると、中小企業の約6割が後継者不在だそうです。
そんな中、M&Aは有効な選択肢の1つとして注目されているんですね。
M&Aって実際どうなるの?
M&Aを行うと、大まかに以下のような流れになります
- 準備:自社の状況を確認し、M&Aの目的を決める
- 相手探し:買い手または売り手を探す
- 交渉:条件を話し合う
- 契約:合意した内容で契約を結ぶ
- 引き継ぎ:実際に会社を譲渡する
ここがけっこう重要なのですが、これらのやり取りはM&A仲介業者を通すことがほとんどです。
M&Aが上手くいけば、こんなメリットがあります。
- 会社を続けられる
- 従業員の仕事が守られる
- 新しい技術や販路を得られる
ただし、注意が必要な点もあって、
特に重要なのが「債務保証」の問題です。
多くの中小企業では、会社がお金を借りる時に、
オーナーが「保証人」になることがあります。
つまり、会社がお金を返せなくなった時に、
オーナーが代わりに会社の借金を返済するってことです。
M&Aで会社を売却しても、この「保証人」の立場が自動的に解除されるわけではありません。
通常、M&Aの際には、買収側の会社に債務保証を譲渡する手続きを行います。
このあたりが、今回の詐欺のミソでもあります。
つまり、会社を売った後も、元オーナーが借金の保証人のままという事態が起こり得るんです。
だからこそ、M&Aを考える際は、
この債務保証の解除についてもしっかり確認し、交渉することが大切なんですね。
M&Aの概要としては、こんな感じです。
次のセクションでは、ルシアンHDが起こした詐欺事件の詳細を見ていき、
M&Aにおける具体的な注意点をより深く見ていきましょう
衝撃の実態!ルシアンホールディングスのM&A詐欺手口
さて、ここからが本題です。
ルシアンHDが行った詐欺の手口を、1つ1つ見ていきましょう。
巧妙な詐欺の7つのステップ
- M&A仲介会社を通じて中小企業に接触
- 「事業再生が得意」「従業員の雇用を守る」などと甘い言葉で誘導
- 安価で企業を買収
- 買収後、企業の現金を「グループ全体の資金管理」名目で吸い上げる
- 従業員の給与や税金の支払いを滞らせる
- 元オーナーの債務保証を解除せず、責任だけを残す
- 資金を搾取した後、音信不通になる
詐欺の手順としては、こんな感じですね。
ちなみに、甘い言葉で誘導していたのはルシアンHDだけでなく、
M&A仲介業者も一緒になって、中小企業を誘導していたようです。
なお、M&Aする中小企業ですが、
資金はあるが、後継者等の問題もあり、会社を存続することが難しい
といった状態の企業を狙っていたようです。
会社の資金を吸い上げるためですね。
巧妙な手口ですよね。
この手法により、少なくとも37社から10億円以上を搾取し、11社が営業停止、5社が倒産に追い込まれたとのことです。
なぜ、これほどの被害が?
正直、ここで思うのは、
なぜ、これほど多くの企業が被害に遭ったの?
って感想じゃないでしょうか。
というのも、ルシアンHDなんて聞いたこともないような会社だし、
元オーナーの債務保証を解除せず、資金だけ徴収するって点も明らかに不審ですよね。
普通なら疑うような状況でも、騙されるに足る理由があって、
それが大手のM&A仲介業者がルシアンHDを紹介していたという点になります。
被害に遭った多くの企業は、
- 有名な仲介会社が勧めてきたから
- 大手が紹介するなら大丈夫だろう
と信用してしまったようです。
普通の中小企業のオーナーはM&Aに関する知識なんてないでしょうから、
仲介業者の言葉を鵜呑みにした可能性もあります。
知られざるM&A仲介業者の実態
M&A仲介業者は、買い手と売り手をマッチングし、
取引を成立させる重要な役割を担っています。
しかし、今回の事件で浮き彫りになった問題点がいくつかあるんです。
その問題点というのが、大きく以下の3つです。
- 高額な手数料システム
- 人材の質の問題
- 責任回避の契約内容
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
高額な手数料システム
M&A仲介業者の手数料は、一般的にとんでもなく高額です。
1件のM&Aが成立すると、数千万円の手数料が発生することもあるんです。
バカ高いですねw
さらに、多くの仲介会社では、成果報酬の割合が極端に高い給与体系を採用しています。
逆に言えば、M&Aを成立させないと、
担当者の給料が大幅に下がってしまうんですね。
成約が取れない営業マンは、一般的な年収よりも低くなってしまうようです。
人材の質の問題
先ほどの話にもつながりますが、
M&A仲介業界は、かなりの高収入ということで有名です。
気になる方は、求人広告を見てみて下さい。
つまり、M&A仲介業の会社の志望理由が、
「高い収入が目当て」という人が多いということです。
もちろん、「お金目的」ということ自体が悪いというワケではなく、
問題なのは、1件の成約報酬が非常に高額なため、
多少、怪しい案件であっても積極的に紹介してしまう傾向があったりします。
さっきも言ったように、成果報酬の割合が極端に高い給与体系なので、成約がないと給料がもらえません。
こう言うと、
え?仲介業者は怪しい案件だろうと、お構いなしに紹介してるの?
と思うかもしれませんね。
誤解がないように言っておきますが、
一応、多くの仲介業者が反社会的勢力(反社)チェックなどの審査を行っているようです。
ただ、こうした審査には限界がありますし、
100%の安全性を確認することは極めて困難ですよね。
今回のルシアンHDも、音信不通になってから「詐欺」だと発覚してるワケですから。
まぁ、1件のM&A成立で数千万円の報酬が得られるとすれば、
担当者にとっては大きな誘惑になりますよね。
そのため、買い手企業に多少の不安要素があっても、「まあ、大丈夫だろう」と判断してしまうケースになりやすい構造となってます。
責任回避の契約内容
ルシアンHDの件を見ると、
仲介業者に責任はないの?
って思いますよね。
ただ、これも難しくて、
多くの仲介業者が、売り手企業に以下のような契約を結ばせています。
第〇条 仲介業者の責任
依頼者は仲介会社の責任を以下のとおり限定することに同意する。
仲介会社の行為で依頼者が損害を被っても、仲介業者は、故意または重過失によるものでない限り、依頼者に対して一切の損害賠償をしない。
仮に故意または重過失により依頼者に対し損害賠償の義務が生じた場合、賠償の額は、受け取った仲介手数料の額を超えないものとする。
これヤバいですよね…。
ようするに、
なにがあっても責任なんか取りませんよww
ってことですからね。
まさにノーリスク・ハイリターンなので、
どんな案件だろうと、ガンガン成約取りに来ますよね。
結論
さて、ルシアンHDのM&A詐欺事件について解説していきました。
もちろん、今回の事件で一番、悪いのはルシアンHDです。
ただ、こういった詐欺を広めている一端として、
M&A仲介業者界隈の構造の問題もあると思います。
特にルシアンHDのように、
積極的に、何十社と買収するようなストロングバイヤーであれば、
むしろ積極的に仲介を行う現実もあるようです。
給料に直結しますからね。
こうした詐欺被害にあわないためには、
- 弁護士や公認会計士など、M&Aに詳しい専門家に相談する
- 国が設置している「事業承継・引継ぎ支援センター」を利用する
といった対策を取った方が良いかもしれませんね。
ちなみにですが、
M&A詐欺被害者が「マイナビM&A」という、大手仲介業者を訴えてます。
<blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">これもルシアンホールディングスの事案ですね。 <a href="https://t.co/UnH8kOKBfo">https://t.co/UnH8kOKBfo</a></p>— blanknote (@blanknote) <a href="https://twitter.com/blanknote/status/1801547477801386200?ref_src=twsrc%5Etfw">June 14, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>
この判決いかんでは、M&A仲介業界隈も変わってくれるかもしれませんね。
いずれにしろ、こうした詐欺手口について知ることは、
他の詐欺被害から自分を守ることに繋がります。
僕は投資詐欺をメインに調査していますが、
今回の詐欺事件と共通する点もあり、
例えば、
- 有名企業がスポンサーだから
- 有名人が広告塔だから
といった宣伝文句で出資を募ってはいるものの、
蓋を開けてみれば詐欺事案だったという例は、非常に多いです。
今回の件で言えば、「大手の仲介業者が紹介してるから安心」というワケではないということが分かりましたよね。
昨今は、お金に関する詐欺事案が非常に多いので、
しっかり知識を付けて、自己防衛しましょう!
「おかもん」からのお知らせ
今回は「ルシアンHDのM&A詐欺事件」について解説してきました。
僕は、普段は色々な副業・投資案件についての実態を調べてますけど、
その記事を書くきっかけは、
「○○なんですけど、大丈夫なんでしょうか…?」
っていう読者さんからのお悩み相談からなんですよね。
僕自身もブラック企業の底辺労働者だったので気持ちが分かるんですが、
お金や時間に余裕がないと冷静な判断なんてできないですよね…。
なので、もし今のあなたがお金や時間がなくて冷静さを失ってるなら、
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などなど、かなり手厚いので投資初心者でも安心です。
「何をするか?」を決めるのはあなたですが、『稼げる案件』と『稼げない案件』は明確に分かれてます。
結局のところ、優秀な投資案件に「出会うか・出会わないか」が重要になってくるので、冷静に判断しましょう。
それと、問い合わせも多いので書いておきますが、
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